魅力は青い炎だけじゃない⁉イジェン火山に行ってみた!!~行き方、金額、準備、注意事項まで
イジェン火山。
そこは、青い炎が燃え盛るこの世とは思えない光景が広がる場所。
これまでいろんな場所にはいってきたけれど、こんなにすごいと思える場所はなかなかなかった。
過酷な道のりだったこそ、その景色に出会えた時は本当に感動した。
今回はその魅力をたっぷりご紹介します!
これさえ読めば、イジェン火山に行く準備は完璧です!
目次
イジェン火山にはどうやっていくのか
○そもそもイジェン火山とは
イジェン火山とは、インドネシアのジャワ島の東、バニュワンギ県にあるにある標高2799mの火山です。
現在も活動している活火山です。
地図で言うと、この赤矢印があるところです。
このイジェン火山は世界でほとんど見ることができない”ブルーファイア”で近年有名になってきている観光地でもあります。
「イッテQ」などのテレビ番組でも紹介されていたり、日本でも知っている人も少しずつ増えてきているのではないでしょうか。
イジェン火山に行く場合、このブルーファイアを見に行く場合が多いと思います。
その場合、どのツアーでも大抵イジェン火山の標高2000mほどの登山口に深夜の1~2時くらいに車かバスで到着し、そこから2時間ほどかけて山道を登っていき、4時くらいにブルーファイアが見れる火口に到着する、という流れになります。
○行き方は何通りかあるけど、ツアーになることはほぼ必須
行き方1:スラバヤやジョグジャカルタからのツアー
ネットで情報を見ていると、このツアー経由でイジェン火山に行った人が一番多いような印象を受けます。
ジャワ島の有名な観光地、スラバヤやジョグジャカルタはイジェン火山の近くにあるわけではないので、大抵2泊3日とかのツアーになるようです。
メリットとしては、他の有名な火山、プロモ山にも立ち寄るツアーになっていることが多いことだと思います。
プロモさんもインドネシアではかなり有名な火山で、山の上からの光景はまた絶景であると言われいます。
デメリットは、バスでの長旅による疲労とたたかわないといけないことや、ツアー代で日本円にして1万円前後かかってしまうところでしょうか。
行き方2:バリ島からのツアー
これは逆に、バリ島から、イジェン火山を通ってスラバヤ方向へと向かっていくツアーです。
バリでリゾートを味わったあとに、ジャワの火山に行けばかなり濃厚な旅になることは間違いないでしょう。
ただ、先ほどと同様(というか島をこえているぶん先ほど以上?)長旅になることは間違いないので、そこは覚悟しておく必要はありそうです。
行き方3:バニュワンギからのツアー
最初に言った通り、イジェン火山はバニュワンギ県にあるので、このツアーが最安で時間も一番かからないツアーでしょう。
ぼくはこのツアーで行きました。
ぼくの場合、ホテルを夜12時にツアーの車で出発して(といっても、一緒に行った3人で車は貸し切り状態)、1時過ぎにはイジェン火山の麓には到着するくらいすぐいけちゃいます。
値段も3人で日本円3000円くらいでした。
※火山への入場料は別で、一人当たり100,000ルピア(約1000円)かかります。
デメリットとしては、バニュワンギまで行くのが大変だったりするところでしょうか(日本からの直行便がないことはもちろん、その辺では英語が通じないことも多い)
そもそもバニュワンギの知名度がジョグジャカルタやバリと比べると低いから、どこそこってかんじかもしれませんが…(笑)
でもぼくは問題なく行けたのでそんな心配はいらないです!
イジェン火山に行くことが目的ならバニュワンギから行くのがおすすめです!
イジェン火山の魅力、それは青い炎だけではない!
それではこのイジェン火山に行ってみて、感動した魅力を3つ紹介していきましょう!
○見渡す限り広がる満点の星空
星空、めちゃくちゃすごいです。
標高2000mをこえた山を登っていくので、上を見上げれば一面の星空です。
これは山の上から火口越しにとった夜空です。
火口から立ち込める煙と、その上に広がる星空のコントラストがなんとも美しい光景ですよね。
これだけ美しいのも、それもそのはず、夜明けの帰り道で分かったのですが標高2000mということで実は雲よりも高いところにいたんですよね。
そりゃ、空気もきれいなわけだし邪魔な雲もないはずだ…。
○やっぱり青い炎はすごかった
イジェン火山と言えばやはりブルーファイア!!
この炎は硫黄が燃えるからこのような色になるらしいです。
火口を下っていくと、すごい勢いで噴き出る火山の煙とともに、青く燃え盛る炎が。
足場の悪い道に気を付けながら火口下って、その炎に近づいていきます。
近づけば近づくほど硫黄の煙が吹き荒れ苦しくなりますが(ガスマスクしていても少し苦しく感じるときはあります)、風向きが変わって青い炎の全貌が姿を現したときは言葉を失いました。
煙の苦しさもあって(笑)、二重の意味でここは地獄かなと思えるような幻想的な青い美しさでした。
○日の出までクレーターの中にに残るべき理由
中にはブルーファイアを見た後、すぐ引き返してしまう人がいますが、それはとてももったいないです。
日の出の時間になり、明るくなるとブルーファイアは見れなくなります。
しかし、それと同時に、コバルトブルーの美しいカルデラ湖が目の前に姿を現すのです。
このカルデラ湖が本当に美しかった。
ブルーファイアは湖のこんな近くで燃えていたのか、と朝になってはじめて気が付くのです。
もっと明るくなると、その湖の色の美しさがより鮮明になります。
この景色はイジェン火山に行ったならば絶対に目に焼き付けてほしい景色です。
そして、来た道を帰っていくわけですが、火口を登って山の頂上に着いたとき、またあることに気づくんですね。
そう、こんな高いところにぼくたちはやってきていたのかと。
そしてこんなに美しい山を登ってきていたのかと。
上の写真でちょうど黄色いところが硫黄がたくさんあって夜にブルーファイアが見れるところです。
カルデラ湖(写真右側)と山々と空が美しい。
そして帰り道。
こんな絶景なかなか見ることができません。
本当に雲の上にいた。
感無量とはまさにこのこと。
このイジェン火山は、真夜中の星空とブルーファイア、そして明け方の山の景色がセットでその魅力を堪能したことになると思います。
ぜひ、イジェン火山に行く際はそのすべてを目に焼き付けてほしいです!!
注意事項
○服装や持ち物
さて、今まで色々と魅力を語ってきましたが、あえてここで言います。
この絶景を目にするまでの道のりはかなりしんどいです。
それでもこの絶景を見たいという方のために、必要な服装や持ち物を紹介したいと思います。
〇服装
標高が高いので寒いです。
そのため秋~冬に切るスポーツで使うウインドブレイカーが一着あると便利です。
ぼくは半そでの上に、パーカーを2枚重ね着していきました。
ただ山登りのときは体が熱くなるので、脱ぎきしやすいものだとなおよいかも。
そしてもう一つ重要なのが、硫黄の匂いがとにかくこべり着くので、匂いが付いたら嫌なお気に入りのものは身に着けたりもっていくのを避けることをおすすめします。
〇靴
山登りに適したものがよいです。サンダルは論外。
火口を下るとき、下の写真のような道なき岩道みたいなところを下っていきます。
よくわからないかもしれませんが、夜道が暗いから強い光がないとほんとにこんなかんじで道がよくわからない、ってことになります。
このような岩肌を下ることができる、運動に適した安定した靴をおすすめします。
〇ガスマスク
必需品。
現地のツアーで貸してくれますが、ちゃんとしたものか不安なので日本から買っていきました。
火口付近は硫黄のガスがとにかくすごいです。
ガスマスクなしで吸いすぎると、冗談抜きで死の危険があるのでこの準備は念入りに。
この煙の量を見れば、いかに煙がすごいか分かるかと思います。
余談ですが、イジェン火山では硫黄を採掘するために現地の人がガスマスクをつけずに働いています。
そのためか、その人たちの命は短命なのだそう。
悲しい話です。
ちなみにその人たちが採掘した硫黄はお土産に売られています。
〇ゴーグル
硫黄ガスは目に染みて、目に痛みを伴います。
それを防ぐためにゴーグルもあったほうがよいでしょう。
ちなみにぼくは、ガスが特にすごいところ(ブルーファイアを近くで見ようとするとそこに行かざるを得ない)に1時間弱いたら気分が悪くなりかけたので、本当に体調には気を付けて。
〇懐中電灯
夜道を歩くので必須。
とくに火口を下る道が険しくて危ないから、足元が見えないことは道を踏み外して転落する恐れにつながります。
ぼくは現地のツアーで貸してくれた懐中電灯で行ったのですが、光が弱く火口付近では心もとなかったので強めの光を持っていくことをおすすめします。
大切なものは硫黄から守るためにジップロックに入れていった方がいいかもしれません。
ネットではアイフォンを守るためにジップロックに入れた、などの情報も見られます。
ぼくは使いませんでしたが、不安な方はぜひ。
〇水分
山を登るのにかなり体力を使います。
脱水症状にならないようにこまめに水分をとりましょう。
○ブルーファイヤーにたどり着くまでは険しい道のり
これまで少しふれたとおり、ブルーファイアまでの道のりはとても過酷です。
登山口からは、かなり急な勾配で登り道が続きます。
その人のペースにもよりますが、山の頂上まで1時間半~2時間ほどかかるのでなかなか厳しい道になります。
道の途中では、年配の方で、息が切れて休んでいる方をたくさんみかけました。
体力に自信がなければこまめな休憩が大切です。
そして、山頂から火口に降りていくところはまさに岩肌。
かなり細い道、というか岩を暗闇の中渡り歩いて降りていくのでかなりストレスがかかります。
この写真の道を真っ暗な中、明かりを便りに歩かないといけないわけです。
岩を踏み外したら、転ぶだけじゃなく落ちるだろうなと思うとなかなか大変でした。
しかも、ブルーファイアを見終わった人が同じ狭い道を登ってくるので、そりゃもう大変です。
最後に:それでも一度は見る価値が必ずある
このように、イジェン火山の道のりはとても過酷です。
それでもあの景色は見る価値があります。
いや、そこにたどり着くまでが過酷だったからこそ、その景色に出会えた時の感動は計り知れないものになったのかもしれません。
日本から行きやすいところにあるとは決して言えないイジェン火山ですが、訪れれば人生で忘れることのできない思い出となることでしょう。
ぜひ、一度は訪れてみてほしい、そんなイジェン火山の紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございます!