本から明日をつくる

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将棋を極めた羽生さんが「弟子」をとらない理由が将棋に限ったことではない

こんにちは。

本日、東洋経済オンラインで面白い記事を見つけたので、それを読んで思ったことを少し書こうかと思います。

 

その記事と言うのは、将棋界のレジェンドともいえるあの羽生善治さんに対するインタビューです。

 

↓こちらがその記事になります↓
toyokeizai.net

 

ぼくは将棋を見るのも指すのも結構好きなので、興味深い読ませていただきました。

 

インタビューの前半は、羽生さんのこれまでの対局を振り替えるようなもので、そこもとても面白かったのですが、今回は割愛。

 

 

興味深かったのが、記者の「羽生さんはお弟子さんをとらないが、自分が培ってきたものを伝えたいという気持ちはないのですか」という質問に対する答えです。

 

その答えを以下に引用します。

将棋の世界は、こう教えたから育つというものではない気がします。基本的に自分の力で強くなっていくものです。

また、私が培ってきたものを伝えることが、本当にその人にとってプラスになるのか。そのときは自分ではすごくいいものだと思うかもしれませんが、本質的に伝えられる人にとってプラスかどうかは、また別の話だと思うのです。

 

つまり、

自分が極めたことがあったとしても、それは他の人にとっての正解になるとは限らない。

 本当の正解は自分自身で見つけていくしかない。

 

ということだとぼくは解釈しました。

これは本質をついていて、大変素晴らしい考え方なのではないでしょうか。

 

 

そしてこのことは、将棋に限らず、スポーツや勉強など多くのことに当てはまる気がします。

 

例えば受験勉強をする際、頭の良い友達のやり方を真似たところでうまくいくとは限りません。

試行錯誤を繰り返しながら、自分に本当にあっている勉強方法を見つけることが、最終的な成績アップにつながったりするわけです。

 

 

今の時代はネットも発達して、多くの情報を手に入れることができ、いわゆる成功した人たちのやり方を真似ることは比較的容易です。

 

もちろん真似することでしか得られないことも多い。

 

しかし、その先にある本質をつきつめるとなると、そうした下積みの上に、試行錯誤を繰り返して得られる自分だけの正解を見つける必要があるのかもしれませんね。