本から明日をつくる

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「多様性」とは何か

最近よく耳にする言葉、「多様性」

 

「わが社では多様性を重んじており、障がい者の方や、外国から来た方でも雇用を・・・」

 

 

この多様性というもの、大切なものであるのに間違いないけれど、言葉の意味でなくて、どういうものか正確に理解できている人はどれだけいるのだろうか。

 

ということで今回は「多様性」について僕が考えていることを書こうかなと思います。

 

 

多様性という言葉の意味

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早速Wikipediaで多様性と調べてみると、

多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。

とでてきます。

 

なるほど。

これが社会や人間といった文脈の背景で使われた場合、最近よく耳にする多様性、という意味になるわけですね。

 

文化的多様性、価値観の多様性、などなどです。

つまり、社会の中には様々な人がいるわけで、そうした「幅広く性質の異なる」人たちの特性、すなわち多様性を認めていきましょう、ということですね。

 

 

社会という枠組みは何なのか

ここで言う社会とは何を指すのでしょうか。

 

学校なのか、会社なのか、自分が住む地域なのか、それとも国なのか。

その枠組みによって多様性の意味合いも少しずつ変わってくるはずです。

 

例えば自分が所属するスポーツクラブがあるとしましょう。

今は外国の人も受け入れて多様性を認め合えるようなクラブチームのほうが良いチームとされます。

 

この時代、どこどこの国だから、とかでその人を認めないのはもはやナンセンス。

 

 

これは学校とかでも同じですよね。

しかしそれでもおこってしまういじめはマイノリティと言われる人が対象になりやすいのもまた現実。

 

これ、子供のことだけだと思っていると、自分も知らず知らずに多様性を否定するようなことをしてしまっているかもしれません。

頭では多様性の重要性を分かっているつもりでも、いざというときに多様性を重んじることはできているでしょうか。

 

これはぼくも気を付けないといけないですね。

 

枠組みによって、多様性の意味合いが少し変わったとしても、マイノリティを認め尊重することは、どんな枠組みにおいても多様性を重んじる上で大切なことだと言えましょう。

 

 

インドネシアで学んだ本当の多様性

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インドネシアは他宗教・多民族国家です。

そして彼らはお互いにその違いを認めあい、その上で一つの国として成り立っていることを誇りに思っています。

 

インドネシアの人たちと話して、みんなそのことを誇らしげに語っていました。

 

東南アジア最大のイスラームのモスクの目の前に、インドネシアを代表するキリスト教の協会が立っている、これって素晴らしいことだろって。

 

 

世界中の人がこう思えたらテロや戦争はだいぶなくなるだろうになぁ。

 

そういうマインドって日本人に欠けやすいものだから、見習わなきゃいけないと強く感じたものです。

 

 

最後に:自分が成長するための多様性

今までよりよい社会のために他者を認める、という文脈で多様性という言葉を使っていました。

 

最後に少しだけ、自己成長のために多様性をとりいれることの大切さを書こうかと思います。

 

 

仕事なり趣味なり、自分が一生懸命やっていることがあるかと思います。

もっとすごくなりたい、そう思って頑張ることも多いでしょう。

 

そんなとき、自分がいいなって思った情報だけを取り入れてしまいがちです。

しかし、実は自分が違うなって感じたもののなかにこそ、本当のヒントがあったりするもの。

 

自分に都合がいいものだけを取り入れるのではなく、考え方の多様性・情報の多様性に気を付けてアンテナを貼っていると思わぬ成長の収穫があるかもしれません。