TOYOTAが描く次世代の自動車e-Paletteは移動の概念を変えてしまう!?
今日はあるシンポジウムで面白い情報を知ったのでその話を。
それは何かというと、今年の2018年1月にアメリカで開かれた2018 International CESという催しで、TOYOTAが発表したe-Paletteというモビリティーサービス専用EV(次世代電気自動車)です。
これだけ言われても「なにそれ?」というかんじですよね。
少し説明しましょう。
このe-Paletteは、電動化、自動運転技術を備えている次世代型の自動車です。
しかも所有するための車でなく、用途はあくまで移動のためのタクシーのようなもの。
故にモビリティー専用とTOYOTAは言っています。
では何がどうすごいか。
まあ見てもらった方が早いでしょう、こちらの動画がTOYOTAが発表したe-Paletteのデザインです。
はんぱないですよね。
e-Paletteの中には様々なニーズに合わせた内装が整備されています。
そして誰も載っていなくて自分が受けたいサービスを搭載しているe-Paletteをスマホで呼べば自動運転で自分のもとにやってきて、e-Paletteに乗りながらそのサービスを受けられるという仕組みです。
移動とサービスを組み合わせた次世代型自動車です。
まさにドラえもんのタイムマシンで未来にいったときに走っているような車ですよね(さすがに宙に浮いてはいないけど)。
少し具体的な場面を想定してみましょう。
e-Paletteが実現したら
今日は新しい本でも買いたいけど、たまにはAmazonのネット注文ばっかりじゃなくて実際に見て選びたい…。
そうだ、e-Paletteを呼ぼう。
そう思い立ってスマホで家の近くに本を積んだe-Paletteを呼んだらすぐにやってきた。
e-Paletteの中に入ればたくさんの最近話題の本が並んでいる。
e-Paletteは職場に向かって自動運転で走り出し、その間に色んな本を手に取り読んでみる。
この車の中は僕以外誰もいないから何も気にせずに自由に過ごせる。
そうして買いたい本が決まったころ、ちょうど職場の目の前に着いたようだ。
もちろんスマホで本の値段は自動引き落としだし、欲しくなった本を手に取り、e-Paletteを降りて職場に向かう。
今日はいい一日の始まりだ...。
なんてことが、e-Paletteが街の中を走るようになれば、実現されてしまうかもしれません。
もちろん本に限らず、TOYOTAが制作した動画のようにファッションを選ぶこともできれば、仕事や研究をする専用のe-Paletteまで用意されます。
内装もTOYOTAと提携したサービス事業者のニーズに対応した内装にできるので、その時欲しいサービスを移動中に提供してもらうことが可能になるわけです。
移動の概念が変わる
スマートフォンの登場、eコマースの普及によって、家にいても色々なサービスを受けることが最近になりできるようになり、物流に革命がおこったとも言われています。
しかし、このe-Paletteの登場は更に家にいるときだけじゃなく、移動の時間までサービスを受ける時間にかえてしまいます。
もう歩きスマホとかそういう次元でありません。
移動の概念がそもそも変わります。
TOYOTAはモビリティーサービスパートナーとして、Amazonやピザハット、Uberなどと提携していくようです。
2020年には一部の機能を搭載した車両を東京オリンピック・パラリンピックのモビリティとして実現させることを計画しているとのこと。
そう遠くない未来に、またおもしろいことがおこりそうです。