本から明日をつくる

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故ホーキング博士の最後の論文「ビックバン以前に時間はなかった」

今日ネットサーフィンをしていると海外のニュースサイト、DAIRY STAR SUNDAYで面白い記事を見つけました。

 

今年2018年の3月14日に亡くなったスティーヴン・ホーキング博士が、亡くなる2週間前に論文を書いていた、ということが書かれていました。

www.dailystar.co.uk

 

僕は理系の学問はほとんどわからないし、実際にその論文を読んだわけではなくあくまでこのサイトに書かれていたことしか読んでいませんが、そのサイトに書かれていたことを中心に少し紹介していこうかと思います。

 

 

そもそもホーキング博士とは?

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*1

 

ホーキング博士をご存知の方は多いかもしれません。

車椅子の物理学者として知られる彼は、学生の頃に筋萎縮性側索硬化症という通常なら5年で死んでしまうような難病を患ってしまいます。

ところが、病気の進行が弱まったことで、難病と闘いながらも多くの研究業績を残し、一般人に対しても多くのスピーチをしてきました。

 

研究としては、「ブラックホール素粒子を放出することで勢力を弱め、やがて爆発により消滅する」というホーキング放射理論をはじめ、現代の宇宙理論に大きな影響を残したと言われています。

 

また、「人工知能が人類を滅ぼす」「宇宙人とコンタクトをとる危険性」など、一般の人向けに専門の宇宙学にとどまらず、多くの発信を続けられました。

 

難病を患いながらも、自分の才能を最大限に発揮してきたその姿は多くの人たちに希望を与えてきたことでしょう。

 

 

ビックバン以前に時間は存在しなかった

そんなホーキング博士ですが、今年の3月14日に76歳でこの世を去りました。

その死の2週間前に彼は最後の論文を残しました。

 

その論文によると、ビッグバン以前には時間のようなものは存在しなかった、とのことです。

 

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時間が存在しないとは、という感じですよね、人間にはなかなか実感しづらいものであります。

時間がない、ということはモノの流れそのものが存在しないわけです。

「無」の世界、とでもいえばよいのでしょうか。

想像しただけでも不思議なかんじです。

 

DAIRY STAR SUNDAYによるとホーキング博士は以下のように主張したようです。

“Since events before the Big Bang have no observational consequences, one may as well cut them out of the theory, and say that time began at the Big Bang.

“Events before the Big Bang, are simply not defined because there’s no way one could measure what happened at them.”

*2

 

ざっくり訳すと、ビックバン以前における事で観察できるものがないから、おそらく時間というものはビッグバンの時に始まったのだろう、ということです。

時間が始まる、という表現はとても不思議な感じですが、時間ってそもそもなんなのでしょうね。

 

あまりにも知識がなさ過ぎてまったく見当もつきません。

今度時間に関して科学的・物理学的に説明している分かりやすい本でもあったら読んでみようかなと思いました。

 

ホーキング博士は生涯をかけて、僕のような一般人にもわかりやすい話で、宇宙への興味を駆り立ててきてくださいました。

彼の偉大な人生に敬意を表し、謹んでご冥福をお祈りいたします。