これからの仕事は「遊び」から生まれる??
ネットで色んなニュースを見ていたところ、面白い記事を発見しました。
Forbes Japanのこんな記事です。
ーこれからの仕事は「遊び」から生まれるー
なかなか興味をそそられるようなタイトルですね。
いったいこれはどういうことなんでしょうか。
前提としてのAIとBI
掲載した記事の最初にあるタイトル、AIとBIってなんじゃ?ってなるかもしれません。
この二つがよくわからないとこの記事の内容もよくわからないと思うのでまずはここから軽く説明します。
AI
まずAIについて。
こちらは最近耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか。
artificial intelligence、すなわち人工知能ですね。
AIを搭載したソフトに人間のプロ棋士が将棋で負けた、なんてことを耳にしたことがあるかもしれません。
AIというのは学習機能がプログラミングされているので、人間が手を施さなくても勝手に最善に近い結果を導けるようになっていきます。
そのため、今人間が行っている職業の多くが取って代わられてしまうのではないか、とも物議をかわしています。
銀行の融資担当者からカジノのディーラーまで、多くの職業がコンピューターで補えてしまう、なんてことをいった論文も発表されたほどです。
↓詳しくはこちらのページにのっています↓
さて、では本当に職業がどんどんなくなって失業者が増えてしまったらどうすればよいのか。
そのために考えられている対策案の一つがBI、Basic Income(ベーシックインカム)です。
BI
ベーシックインカムとは、僕が理解している限りではざっくりいうと、
国民全員に一定額を定期的に給付して、最低限度の生活を保障しよう
というものです。
BIはお金そのものがなくなるわけではないので、もちろんBIをもらったうえでお金を稼ぐことは可能です。
ただたいていの仕事をAIがやるとなったら仕事につけずにくいっぱぐれたら大変だ、ということで国民全体にお金を配るわけです。
社会保障で生活保護を大量の人にかけるくらいなら平等にみんなにお金をくばってしまえ!ってことですね。
そんなことほんとにできるのか、という議論は今はいったんおいておきます。
ただ、なかには北欧では実験的に導入されている国もあるので不可能ではないかもしれません。
(日本の場合じゃあこれまで働いてきた人たちが払ってきた年金をどうするかという問題もあるのでなかなか困難だとは思いますが…)
ここでは、いったんBIが導入された、そうしたどうなるんだ?
という想定のもとでの話です。
最低限の生活が保障される
そう、AIがこれまでの人の仕事をおこなうようになり、BIによって健康で文化的な最低限度の生活を送るだけのお金がもらえるようになったら…。
仕事を探しますか?
ちょっとした贅沢はしたいだろうし、少しくらいは仕事を探して仕事をする人はたくさんいる気もします。
でも今みたいに週5で働きますか?
仕事をするモチベーションがお金を稼ぐため、生きていくため、というものでなくなるわけです。
そんな中でも仕事をやりたいとしたら、それはきっと楽しいから、といった自分の内側から湧き上がってくるものなのだろう、というのが今回紹介したForbes Japanの記事なわけでした。
社会にはこういう問題があるから解決しよう、としてビジネスをしているのが今の時代なら、これからは「遊び」がビジネスになっていく、という興味深いお話です。
「やりがい」を求めて
遊びから仕事が生まれる、というのはとても分かるし、きっとそういうのが増えていったらますます面白い時代が来ることになるのでしょう。
しかし、かといってきっと社会問題がなくなるわけではないはずです。
いじめだとか自殺だとか貧困だとか(BIをもらっても生活にではなくギャンブルに使ってしまい貧困に陥る人はきっとでるはず)、そういう問題はきっとあると思います。
なんなら今にはない新しい問題もでてくるかもしれません。
そういう問題をビジネスを通して解決していくことにやりがいを求めるのも一つの在り方だし、そういってこの社会がよくなってきた部分もたくさんあるはずです。
もちろん、「遊び」からうまれた仕事だってきっと多くの価値を世の中に提供していくことでしょう。
「遊び」を仕事にすることも「やりがい」、社会問題を解決することも「やりがい」。
何をやりがいに感じるかは人それぞれです。
ただ、言えることは、これからAIとBIの時代が来たならば、「やりがい」を見つけられるかどうかが自分の人生をエキサイティングにする秘訣なのかもしれません。