本から明日をつくる

《経済学の大学院を修了しベンチャー企業で働く管理人》が、“ビジネス”と”人生”を深くする教養をお届けします。【様々なジャンルの本から学べる明日に活かせる知識・視点】と【日本と世界のあまり知られていない世界の魅力】を発信しています。

メリットと共感で自分をブランディングしよう~ゆうこす『共感SNS』

今回紹介するのは、ゆうこす著『共感SNS』(幻冬舎)です。

 

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知人からおすすめされた本で、それまでゆうこすのことはあまり知りませんでした。

最初は「元アイドルの本でしょ?」くらいの気持ちだったんですが、読んでいくうちにどんどん夢中になっていく自分がいました。 

 

自分をブランディングするには何が必要かよく考え、情熱を持って行動する。

そんなゆうこすから学ぶものはたくさんあり、ビジネスマン、特にマーケティングに関わる人にこそ読んでほしい一冊です。

 

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 〜目次〜

 

ゆうこすってそもそも誰?

ゆうこすはもともとHTK48に属してたアイドル。

そんなゆうこすはHTKを脱退したあと、ファン会を開いたら3人しか集まらなかったみたいです。

衝撃ですよね。

 

そこで彼女は、フォロワーの数はファンの数じゃない、ということに気づいたのでした。

 

それからゆうこすは自分のブランディングととことん向き合い、失敗しても継続を続け、今となってはモテクリエイターとして10代・20代女性たちから絶大な人気を誇るようになっています。

 

この本は、ゆうこす自身が自らの体験から学び、実践したことの教科書とも言える本でしょう。

 

自分のストーリーを作って発信しよう

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自分をブランディングして発信したい、今の時代そう思う人も多いでしょう。 

そこでブランディングする上で何よりも大切なことは、

寝食を忘れるくらいワクワクすることかどうか

だとゆうこすは語ります。

 

当たり前かもしれませんが、いつの間にかブランディングすることが目的になってしまって、発信していることは楽しくない…

なんて本末転倒なこともありがちなことなのかもしれません。

 

その上で、「あなたはどんな主人公」で、「どんな最終回に向かってくストーリー」で、「どんな人に見てもらう」のかが大切だと主張します。

マーケティング用語で言えば、市場をセグメントした上で自分のポジションにもとづきターゲットを決め、成長戦略を描こう、というよく言われることと根幹は同じことですね。

 

フォロワー=共感×メリット

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じゃあ自分のストーリーを決めたら、どうやって自分のブランディングをしていくのか。

ブランディングする上で、自分を応援してくれる人たち=ファンの存在はとても大切です。

 

自分が好きな人やグループのアカウントをフォローしたことがあれば想像して見てください。

フォローする、ということは、その人がしていること、発信していることに共感していることに加え、フォローすることでその人が新しい曲を発表するとか新情報がすぐ手に入るとか、お得な情報が手に入るからとか、何らかのメリットがあるからではないでしょうか。

 

つまり、フォロワー=共感×メリットなのです。

しかし、「フォロワー数は必ずしもファン数ではない」、ということはゆうこすのファン会3人ストーリーからもよくわかると思います。

 

 

ゆうこすは今では公演をひらけばたくさんの人が会場を埋め尽くします。

何が昔と違うのか。

 

その一つは、熱量だと彼女は語ります。

自分が本当にしたいことから、半端な関わり方でなく、ファンのことを考えて考えて熱量を持って発信する。

その熱量にフォロワーは動かされ、本当のファンをなるのです。

 

行動して行動

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PDCA

プランをたて(Plan)、実行して( Do)、検証して( Check)、改善する(Action)。

それが仕事をスピード感を持って、的確に成功させていくコツだとよく聞くと思います。

 

しかしゆうこすからすれば、まずやってみて(D)、してそれから検証して(C)改善策をたて(P) 、即実行していった(A)ほうが(=DCPA)よりスピード感あが出ていくと語っています。

まずやることが大切だという、とても大切なことを教えてくれています。

 

 

実際PDCAでプラン作りに意味もなく時間をかけてしまう…何てことも経験あるかもしれません。

まず実行してそこからの修正力こそが重要。

あらゆるビジネスに適応できそうですね。

 

その上で、「失敗したことを隠さないこと」「継続」することが大事だと彼女はまた語ります。

全てを発信して、その上で熱量を持って継続していく。

 

このゆうこすの本からは自分のブランディングの仕方はもちろん、あらゆるビジネスにおいて大切な考え方を教えてくれる気がします。

自分と同世代の女の子が、ここまで深く考えて自分をブランディングしているということで、刺激だらけの一冊でした。

僕も彼女のファンになってしまいそうです。

 

マーケティングに携わる人は知っておきたい、ファンの育て方~石原夏子『偏愛ストラテジー ファンの心に火をつける6つのスイッチ』

今回紹介するのは、石原夏子『偏愛ストラテジー ファンの心に火をつける6つのスイッチ』実業之日本社)です。

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ここ最近、マーケティング業界ではよく「ファンマーケティング」という言葉が飛び交います。
今の時代、自分・自社の商品・サービスを“偏愛”してくれるほどのファンをいかに育てていくか、それが事業の成功の鍵を握る。
この本ではそう語られます。

では、ファンを育てるためにはどんなことが必要なのか?
この本で紹介されているファンを育てるための6つスイッチについて考えてみましょう。

要約

6つのスイッチ

  • 出合いのよりそいスイッチ
  • 偏愛を深める特別扱いスイッチ
  • 偏愛を維持する言霊スイッチ
  • 脱落を防ぐ仲間スイッチ
  • 自走を促す自分ごとスイッチ
  • ファンを増やす拡散スイッチ

前提:そもそもなぜファンを作ることが必要なのか

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なぜ、ファンを育成していくことが必要なのか。

その理由は端的に言うと、少子化に伴う人口減少により、ひと昔前のように常に新規客を獲得し続けることが難しくなってきているからです。

高度経済成長期ならば、人口もどんどん増えて生活もどんどん豊かになっていたから、「こんないいものができましたよー!みんな買いに来てー!」と言って初めての顧客を集めることが売上UPに繋がっていたりしたわけです。

しかし、人口成長もストップし、生活水準もなかなか上がらない今の時代、新しい顧客を5人見つけるよりも同じ人に5回利用してもらう方がはるかに理にかなっているわけです。

じゃあどうすれば5回利用してもらえるようになるのか。
その一つの答えが、熱烈なファンになってもらうこと、なんですね。

ではそのファンの育て方について、重要なポイントを説明していきましょう。


スイッチのポイント

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この本で紹介されているスイッチを全て事細かに紹介しては分量が膨大なものになってしまうので、ここでは要素をかいつまんで重要なポイントについて紹介しようと思います。

本ではファンを育てるための6つのスイッチ(要約で説明しているもの)として説明していますが、ここではより簡潔にするためファン育成過程を、①ファンのなってもらうステップ(第1章)②ファンとしての愛を強めてもらうスッテプ(第2、3、4章)③ファンとして自走してもらうステップ(第5、6章)の3ステップにして要点をまとめてみます。


①ファンのなってもらうステップ

あなたは何かのファンになった経験はありますか?
もしあったらその時のことを思い出してみてください。

きっと、なんかしらの共感があったのではないでしょうか。
この本では、「わたしのことをわかってくれている」と思ってもらうこと、だと書かれています。

つまり、ファンになってもらうためには、利便性だとか機能とかではなく、これは自分のためにある、わかってくれるんだ、という寄り添いを感じてもらえるかどうかにかかっているということなんです。


②ファンとしての愛を強めてもらうスッテプ

ファンとして愛を強めていく方法は色々あります。
そのサービスや商品の形態によって細かいやり方は別れてくると思います。

ただ全体に共通しやすいこととして、
(1)自分がファンだと認識・発信してもらう
(2)ファン同士の仲間を作る

この2点があると、どんどん愛を深めていきやすくな流のです。

実際野球のファンとか考えても、自分はタイガーズファンだ!って言ってファン同士でドームで一緒に応援している姿がわかりやすいですよね。
あそこまで行けば、なかなかファンから脱落することはありません。

つまり、愛を強めていくための環境を設定してあげる、というのが重要ということなんです。

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③ファンとして自走してもらうステップ

ファンとして自走するということは、ファンの人が自分ごととして常に捉えてくれるようになるということ。

そうなるためには、自分からその商品・サービスに関わっている、貢献している、参加してるという能動的な体験をしてもらうことが重要です。

本に出てきた例で、セブングループはセブンプレミアム向上委員会というコミュニティサイトを設置して、お客様が選ぶ商品の総選挙やお客様のお気に入りランキングの公開など行ったところ、その顧客の平均購入単価は通常の1.5倍になったそう。

実際僕が好きなバンドのライブに行って、限定のTシャツを買って着て参加すると、自分はこのライブを好きなバンドと一緒に作れてる、貢献できるという感覚になります。
ここまでいくと、自分からそのバンドの魅力を他の人に伝えるようになるんです。

皆さんも好きなものは広めたくなる、そういう経験ありませんか?

自走するまで偏愛してくるファンとは、自らその魅力を広めてくれる存在であり、マーケターはそこまで考えてファンを育ていく必要があるのです。


大切なことは、顧客の感情に寄り添って一緒に商品・サービスを作っていくという姿勢

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これまで色々話してきましたが、一番大切なことは、心からファンに寄り添う、ということなんだと思います。
もちろん、ファンを育てるために戦略的な考えができてしまうのは仕方がないかもしれません。

しかしそこに心からファンのことを考える姿勢がなくなってしまうと、ファンの心に寄り添うものでなくなり、きっとファンの人にも感づかれ離れてしまってしまうのではないでしょうか。

マーケターの人は、「どうしたら喜んでくれるか」「いつも使ってくれて、来てくれてありがとう」、という利他精神と感謝の心を常に持っていきたいものですね。

むしろ真のマーケターというのは、小手先の技術ではなく、そういった心の部分が優れた人なのかもしれません。

【書評】アイデアの神様はどうすれば味方をしてくれるのか~森本毅 『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』

今回紹介するのは、森本毅『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(角川文庫)です。

 

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USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

 

今や日本を代表するテーマパークのユニバーサルスタジオジャパンUSJ)ですが、一時期来場者数が減って窮地に陥ったことを知っていましたか?

そこからV字回復を成功させた裏には、どんな戦略があったのか?

 

V字回復のためのマーケティングを担うべくUSJに入社した著者森岡氏が、自身の体験をマーケティングの考え方に重ねながら書き上げた本になります。

ぜひ全てのビジネスマンに読んでほしい一冊です。

 

 

要約

  • 何を考えるべきか明確にすることでアイデアの神様が舞い降りる確率は上昇する
  • 既存のものから使えるアイデアはないか消費者の視点から観察を繰り返す
  • 最後は目的に到達するために考え抜いたかどうかにつきる

 

 

USJ奇跡のV字回復

ハリーポッタージュラシックパークミニオンズにワンピース。

世界に名を轟かせる一級の作品と出会えるテーマパーク、USJ

 

しかし2010年まで遡ると、USJは年々来場者が減り続ける危機的状況にありました。

 

その状況を打開すべくやってきたのが筆者森岡氏。

 

森岡氏は当時のUSJが抱えていた問題を次々に明らかにしていき、次々と施策を打ち出していきます。

消費者視点でパーク内を徹底的に観察し、様々なデータ・数字と向き合い続けました。

 

そうすることで、リアルな世界観を体感できるモンスターハンターの展示、それまで弱いとされていたファミリー層を取り込むためのユニバーサル・ワンダーランド、そしてタイトルにもある後ろ向きに走るジェットコースターのハリウッド・ザ・ドリーム・ライド~バックドロップといったアイデアを次々に打ち出していくのでした。

 

彼のすごいところは、危機的状況の限られた予算という厳しい制約条件の中で、既存の資源をフルに活用しながら最善に近い施策を打ち続けたことだと思います。

 

なんとしても2014年にオープンさせると決めたThe Wizarding World of Harry Potter(年間売上の半分以上の450憶円を投資するという常識を覆すプランだったよう)までつなげるために常に崖っぷちの状況で 最良のアイデアを実現させていかなければならなかったのです。

 

では彼はどうやってその「アイデアの神様」を常に味方にし続けることができたのでしょう?

 

 

神様の正体、それは確率

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神様の正体、それはずばり確率でした。

この本の肝は、いかに最良に近いアイデアを打ち出す確率を上げていくか、それこそが「アイデアの神様」を呼び寄せる可能性を高めていく、ということだったのです。

 

確率を上げるために必要なことは、「何を必死に考えればいいか分かっていること」に尽きると彼は言います。

 

それはすなわち、

いいアイデアとはどんな条件を満たすアイデアのことか?

②それらの条件を組み合わせて、良いアイデアを探すにあたっての着眼点(釣るポイント)をどこに定めて頭脳をフル回転させるべきなのか?

の答えを導き出すことでそうです。

 

 

このアイデアが満たすべき必要条件が明確になるためには、次の3つのフレームワークが有効だと説明されます。

 

戦略的フレームワークとは、目的という一番大きなところを設定し、そこから戦略(必要条件:目的達成のために経営資源を何に絞るか)、そして戦術(アイデア)と行動段階の小さなところまで落とし込んでいく方法です。

 

数学的フレームワークとは、要素を分解したときに足して必ず100(全体の母体数)になるようにする思考方法です。

例えばあるアトラクションが引き寄せているのは男性か女性かといったかんじです(男性と女性を足したらすべての人間が包括されますよね)。

もしここでいきなりそのアトラクションは女性のうちどの年齢層が好んでいるのだろうか、と考えると男性の顧客層という可能性がごっそり落ちてしまう、というかんじです。

 

マーケティングフレームワークについては長くなるため割愛されていました。

 

 

最後はどれだけ考え抜くことができたかどうか

日本人はアイデアを0から生み出そうとしがちだ、とも書かれていました。

既存の何かからアイデアを得られないか探すこと、すでにあるものを新しく取り入れていくことがアイデアのストックにもつながり、有効な施策につながるのです。

 

たしかにその通りで、アイデアのヒントは日常にあふれていると思います。

大事なことは、論点・仮説をもって日常の様々なところに気を配ること、それがアイデアが蓄積されていく一番の近道なんだろうな、とこの本を読んで思いました。

 

そして結局のところ一番大切なのはそういって考えるべきことを定めたうえで、どれだけ考え抜くことができたか、ということに尽きるということです。

筆者はモンスターハンター(ざっくり言うとモンスターと戦うゲーム)の企画をすることになったとき、プレイ時間が300時間をこすほどやりこんだそうです。

そうすることで消費者目線も分かるし、日常で徹底的に考え抜くことでできたと。

 

そこまでやって初めて有益なアイデアの神様は舞い降りてくるんだなあと勉強になりました。

日頃から何を考えるべきか癖をつけたうえで、必死に考えをこらしていく、それがアイデアの神様が味方をしてくれる唯一の方法なのではないでしょうか。

「多様性」とは何か

最近よく耳にする言葉、「多様性」

 

「わが社では多様性を重んじており、障がい者の方や、外国から来た方でも雇用を・・・」

 

 

この多様性というもの、大切なものであるのに間違いないけれど、言葉の意味でなくて、どういうものか正確に理解できている人はどれだけいるのだろうか。

 

ということで今回は「多様性」について僕が考えていることを書こうかなと思います。

 

 

多様性という言葉の意味

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早速Wikipediaで多様性と調べてみると、

多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。

とでてきます。

 

なるほど。

これが社会や人間といった文脈の背景で使われた場合、最近よく耳にする多様性、という意味になるわけですね。

 

文化的多様性、価値観の多様性、などなどです。

つまり、社会の中には様々な人がいるわけで、そうした「幅広く性質の異なる」人たちの特性、すなわち多様性を認めていきましょう、ということですね。

 

 

社会という枠組みは何なのか

ここで言う社会とは何を指すのでしょうか。

 

学校なのか、会社なのか、自分が住む地域なのか、それとも国なのか。

その枠組みによって多様性の意味合いも少しずつ変わってくるはずです。

 

例えば自分が所属するスポーツクラブがあるとしましょう。

今は外国の人も受け入れて多様性を認め合えるようなクラブチームのほうが良いチームとされます。

 

この時代、どこどこの国だから、とかでその人を認めないのはもはやナンセンス。

 

 

これは学校とかでも同じですよね。

しかしそれでもおこってしまういじめはマイノリティと言われる人が対象になりやすいのもまた現実。

 

これ、子供のことだけだと思っていると、自分も知らず知らずに多様性を否定するようなことをしてしまっているかもしれません。

頭では多様性の重要性を分かっているつもりでも、いざというときに多様性を重んじることはできているでしょうか。

 

これはぼくも気を付けないといけないですね。

 

枠組みによって、多様性の意味合いが少し変わったとしても、マイノリティを認め尊重することは、どんな枠組みにおいても多様性を重んじる上で大切なことだと言えましょう。

 

 

インドネシアで学んだ本当の多様性

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インドネシアは他宗教・多民族国家です。

そして彼らはお互いにその違いを認めあい、その上で一つの国として成り立っていることを誇りに思っています。

 

インドネシアの人たちと話して、みんなそのことを誇らしげに語っていました。

 

東南アジア最大のイスラームのモスクの目の前に、インドネシアを代表するキリスト教の協会が立っている、これって素晴らしいことだろって。

 

 

世界中の人がこう思えたらテロや戦争はだいぶなくなるだろうになぁ。

 

そういうマインドって日本人に欠けやすいものだから、見習わなきゃいけないと強く感じたものです。

 

 

最後に:自分が成長するための多様性

今までよりよい社会のために他者を認める、という文脈で多様性という言葉を使っていました。

 

最後に少しだけ、自己成長のために多様性をとりいれることの大切さを書こうかと思います。

 

 

仕事なり趣味なり、自分が一生懸命やっていることがあるかと思います。

もっとすごくなりたい、そう思って頑張ることも多いでしょう。

 

そんなとき、自分がいいなって思った情報だけを取り入れてしまいがちです。

しかし、実は自分が違うなって感じたもののなかにこそ、本当のヒントがあったりするもの。

 

自分に都合がいいものだけを取り入れるのではなく、考え方の多様性・情報の多様性に気を付けてアンテナを貼っていると思わぬ成長の収穫があるかもしれません。

 

イスラーム教徒の女性が頭に着用するヴェール(ヒジャブ)って義務なの?インドネシア大学の女子大生に聞いてみた!

イスラーム教徒の女性、と言われて皆さんがイメージするのは頭部を隠すためのヴェールではないでしょうか。

 

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この写真はインドネシアの一風景なのですが、ヴェールをかぶっている女性がたくさん写っています。

 

インドネシアではこのヴェールのことをヒジャブと呼びます。

 

日本ではなかなかこの文化について詳しく知ることはないと思うので、実際にインドネシアを訪れて現地の人から色々と教えてもらった情報をお伝えしましょう。

 

 

 

そもそもなぜヴェールを着けるのか

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イスラーム教におけるヒジャブ

ヒジャブの歴史を遡ると、どうやらイスラーム教が誕生する7世紀よりも以前から

存在していたようです。

 

その文化が、イスラム教の聖典クルアーンに記されている「美しい部分は人に見せないように」という教えのもと、頭はヒジャブで隠すことがイスラム教徒ととして正しい姿だと解釈されたのでしょう。

 

だから決して、教えのなかにヒジャブを被りなさい、と書いてあるわけではないんですね。

つまりヒジャブを被ることは義務ではないのです。

 

実際、インドネシアでもイスラム教徒だけどヒジャブをつけていないという人もいました。

 

 

近代化の波のなかで

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クルアーンヒジャブの着用義務は書かれておらず、あくまで解釈の問題だ、という話をしましたが、他にも多くの教義をどう解釈するかで様々な議論がこれまで行われてきました。

 

そして19世紀に多くのイスラーム教を信奉する地域が欧米列強の影響下におかれるようになると、近代西洋文明を受け入れていこうとする立場と、西洋文明とは異なるものこそがイスラームだとする立場で解釈が別れてしまいます。 

 

その結果、ヒジャブの着用を義務だと思う人がたくさんいる国もあれば、逆にヒジャブの着用を禁止する国(かつてのトルコとか)もあったりしたわけです。

 

 

しかし近年は、イスラームの復興が注目されるように、ヒジャブを着用する女性が増えてきたようです。

世界最大数のイスラーム教徒が住むインドネシアももちろん例外ではありません。

 

インドネシアヒジャブを着ける人が増えたのは最近のこと?

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ヒジャブ着用を制限していたスハルト政権期

実は1980年代のインドネシアの公立学校ではヒジャブの着用が規制されていました。

 

インドネシアイスラーム教徒こそ全体の9割をも占めますが、他にもキリスト教ヒンドゥー教、仏教、儒教も認めているので、イスラーム教の政治的影響力が強まることを当時の大統領スハルトが警戒したようです。

 

 

しかし、1990年代には着用が自由化され、今ではヒジャブを着けていない女性のほうが少数派になっています。

 

 

インドネシア大学の女子大生にヒジャブ事情について聞いてみた!

ということで、実際にヒジャブを着けている現地の女子大生にいくつか聞いてみたので、最後にそのリアルな声を!

 

ヒジャブはいつ頃着け始めるものなの?

これは人によってばらばららしいです。

小学生くらいから着ける子もいれば、僕が質問した子は大学になって着け始めたらしい。

 

タイミングは何かをきっかけ、というわけではなく、大概親に言われたりだとか、そろそろ着けるかー、みたいな感覚なのだとか。

 

ただ、一度着け始めたら、そこからは常に着けるようになるようです。

 

 

ヒジャブでおしゃれとかって意識するの?

めちゃくちゃするよ!!とのこと(笑)

色んな色とりどりのヒジャブがあって、それを選ぶのも楽しみの一つだとか。

 

インドネシアではファッションの一部になっているようです。

 

マックの店員さんも、マックの従業員用ヒジャブを着けていました。

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最近はスポーツ用のヒジャブや、水泳用のヒジャブもあるんだとか。

 

 

○家とかでは取るの?

家で一人のときはとるようです。

 

やはり、男性がいるとこでは着けとかないと、という感覚のようです。

 

だから誰の家に集まって女子会だー!というときはヒジャブをはずすこともあるらしいです(笑)

 

 

○なんでヒジャブを着けるの?

敬虔なイスラーム教徒たるため、と彼女は言っていました。

 

そしてヒジャブを着けるのは当たり前でしょ、というような風潮にもなっているようですね。

 

着けることへの抵抗はないし、それが普通、という感覚みたいです。

 

 

まとめ

以上、なかなか知ることのできないヒジャブ事情だったのではないでしょうか!

 

ヒジャブ、といっても地域や人によって同じイスラーム教徒でも捉え方は違うようです。

 

イスラーム教徒でない人も、こうした自分と異なる社会文化を理解していくことは重要なのではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

将棋を極めた羽生さんが「弟子」をとらない理由が将棋に限ったことではない

こんにちは。

本日、東洋経済オンラインで面白い記事を見つけたので、それを読んで思ったことを少し書こうかと思います。

 

その記事と言うのは、将棋界のレジェンドともいえるあの羽生善治さんに対するインタビューです。

 

↓こちらがその記事になります↓
toyokeizai.net

 

ぼくは将棋を見るのも指すのも結構好きなので、興味深い読ませていただきました。

 

インタビューの前半は、羽生さんのこれまでの対局を振り替えるようなもので、そこもとても面白かったのですが、今回は割愛。

 

 

興味深かったのが、記者の「羽生さんはお弟子さんをとらないが、自分が培ってきたものを伝えたいという気持ちはないのですか」という質問に対する答えです。

 

その答えを以下に引用します。

将棋の世界は、こう教えたから育つというものではない気がします。基本的に自分の力で強くなっていくものです。

また、私が培ってきたものを伝えることが、本当にその人にとってプラスになるのか。そのときは自分ではすごくいいものだと思うかもしれませんが、本質的に伝えられる人にとってプラスかどうかは、また別の話だと思うのです。

 

つまり、

自分が極めたことがあったとしても、それは他の人にとっての正解になるとは限らない。

 本当の正解は自分自身で見つけていくしかない。

 

ということだとぼくは解釈しました。

これは本質をついていて、大変素晴らしい考え方なのではないでしょうか。

 

 

そしてこのことは、将棋に限らず、スポーツや勉強など多くのことに当てはまる気がします。

 

例えば受験勉強をする際、頭の良い友達のやり方を真似たところでうまくいくとは限りません。

試行錯誤を繰り返しながら、自分に本当にあっている勉強方法を見つけることが、最終的な成績アップにつながったりするわけです。

 

 

今の時代はネットも発達して、多くの情報を手に入れることができ、いわゆる成功した人たちのやり方を真似ることは比較的容易です。

 

もちろん真似することでしか得られないことも多い。

 

しかし、その先にある本質をつきつめるとなると、そうした下積みの上に、試行錯誤を繰り返して得られる自分だけの正解を見つける必要があるのかもしれませんね。

魅力は青い炎だけじゃない⁉イジェン火山に行ってみた!!~行き方、金額、準備、注意事項まで

 

 

イジェン火山。

 

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そこは、青い炎が燃え盛るこの世とは思えない光景が広がる場所。

 

これまでいろんな場所にはいってきたけれど、こんなにすごいと思える場所はなかなかなかった。

過酷な道のりだったこそ、その景色に出会えた時は本当に感動した。

 

今回はその魅力をたっぷりご紹介します!

これさえ読めば、イジェン火山に行く準備は完璧です!

 

目次

 

イジェン火山にはどうやっていくのか

○そもそもイジェン火山とは

イジェン火山とは、インドネシアのジャワ島の東、バニュワンギ県にあるにある標高2799mの火山です。

現在も活動している活火山です。

 

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地図で言うと、この赤矢印があるところです。

 

 

このイジェン火山は世界でほとんど見ることができない”ブルーファイア”で近年有名になってきている観光地でもあります。

 

「イッテQ」などのテレビ番組でも紹介されていたり、日本でも知っている人も少しずつ増えてきているのではないでしょうか。

 

 

イジェン火山に行く場合、このブルーファイアを見に行く場合が多いと思います。

その場合、どのツアーでも大抵イジェン火山の標高2000mほどの登山口に深夜の1~2時くらいに車かバスで到着し、そこから2時間ほどかけて山道を登っていき、4時くらいにブルーファイアが見れる火口に到着する、という流れになります。 

 

○行き方は何通りかあるけど、ツアーになることはほぼ必須

 行き方1:スラバヤやジョグジャカルタからのツアー

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ネットで情報を見ていると、このツアー経由でイジェン火山に行った人が一番多いような印象を受けます。

 

ジャワ島の有名な観光地、スラバヤやジョグジャカルタはイジェン火山の近くにあるわけではないので、大抵2泊3日とかのツアーになるようです。

 

 

メリットとしては、他の有名な火山、プロモ山にも立ち寄るツアーになっていることが多いことだと思います。

プロモさんもインドネシアではかなり有名な火山で、山の上からの光景はまた絶景であると言われいます。

 

デメリットは、バスでの長旅による疲労とたたかわないといけないことや、ツアー代で日本円にして1万円前後かかってしまうところでしょうか。

 

 

行き方2:バリ島からのツアー

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これは逆に、バリ島から、イジェン火山を通ってスラバヤ方向へと向かっていくツアーです。

 

バリでリゾートを味わったあとに、ジャワの火山に行けばかなり濃厚な旅になることは間違いないでしょう。

 

ただ、先ほどと同様(というか島をこえているぶん先ほど以上?)長旅になることは間違いないので、そこは覚悟しておく必要はありそうです。

 

 

行き方3:バニュワンギからのツアー

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最初に言った通り、イジェン火山はバニュワンギ県にあるので、このツアーが最安で時間も一番かからないツアーでしょう。

 

ぼくはこのツアーで行きました。

ぼくの場合、ホテルを夜12時にツアーの車で出発して(といっても、一緒に行った3人で車は貸し切り状態)、1時過ぎにはイジェン火山の麓には到着するくらいすぐいけちゃいます。

 

値段も3人で日本円3000円くらいでした。

※火山への入場料は別で、一人当たり100,000ルピア(約1000円)かかります。

 

 

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デメリットとしては、バニュワンギまで行くのが大変だったりするところでしょうか(日本からの直行便がないことはもちろん、その辺では英語が通じないことも多い)

そもそもバニュワンギの知名度ジョグジャカルタやバリと比べると低いから、どこそこってかんじかもしれませんが…(笑)

 

でもぼくは問題なく行けたのでそんな心配はいらないです!

イジェン火山に行くことが目的ならバニュワンギから行くのがおすすめです!

 

 

イジェン火山の魅力、それは青い炎だけではない!

それではこのイジェン火山に行ってみて、感動した魅力を3つ紹介していきましょう!

 

○見渡す限り広がる満点の星空

星空、めちゃくちゃすごいです。

 

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標高2000mをこえた山を登っていくので、上を見上げれば一面の星空です。

 

もうそれは大自然プラネタリウム

 

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これは山の上から火口越しにとった夜空です。

火口から立ち込める煙と、その上に広がる星空のコントラストがなんとも美しい光景ですよね。

 

これだけ美しいのも、それもそのはず、夜明けの帰り道で分かったのですが標高2000mということで実は雲よりも高いところにいたんですよね。

 

そりゃ、空気もきれいなわけだし邪魔な雲もないはずだ…。

 

 

○やっぱり青い炎はすごかった

イジェン火山と言えばやはりブルーファイア!!

 

この炎は硫黄が燃えるからこのような色になるらしいです。

 

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火口を下っていくと、すごい勢いで噴き出る火山の煙とともに、青く燃え盛る炎が。

 

 

足場の悪い道に気を付けながら火口下って、その炎に近づいていきます。

 

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近づけば近づくほど硫黄の煙が吹き荒れ苦しくなりますが(ガスマスクしていても少し苦しく感じるときはあります)、風向きが変わって青い炎の全貌が姿を現したときは言葉を失いました。

 

煙の苦しさもあって(笑)、二重の意味でここは地獄かなと思えるような幻想的な青い美しさでした。 

 

 

○日の出までクレーターの中にに残るべき理由

中にはブルーファイアを見た後、すぐ引き返してしまう人がいますが、それはとてももったいないです。

 

 日の出の時間になり、明るくなるとブルーファイアは見れなくなります。

 

しかし、それと同時にコバルトブルーの美しいカルデラ湖が目の前に姿を現すのです。

 

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このカルデラ湖が本当に美しかった。

 

ブルーファイアは湖のこんな近くで燃えていたのか、と朝になってはじめて気が付くのです。

 

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もっと明るくなると、その湖の色の美しさがより鮮明になります。

 

この景色はイジェン火山に行ったならば絶対に目に焼き付けてほしい景色です。

 

 

そして、来た道を帰っていくわけですが、火口を登って山の頂上に着いたとき、またあることに気づくんですね。

 

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そう、こんな高いところにぼくたちはやってきていたのかと。

そしてこんなに美しい山を登ってきていたのかと。

 

上の写真でちょうど黄色いところが硫黄がたくさんあって夜にブルーファイアが見れるところです。

カルデラ湖(写真右側)と山々と空が美しい。

 

 

そして帰り道。

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こんな絶景なかなか見ることができません。

 本当に雲の上にいた。

 

感無量とはまさにこのこと。

 

 

このイジェン火山は、真夜中の星空とブルーファイア、そして明け方の山の景色がセットでその魅力を堪能したことになると思います。

 

ぜひ、イジェン火山に行く際はそのすべてを目に焼き付けてほしいです!!

 

 

注意事項

○服装や持ち物

 さて、今まで色々と魅力を語ってきましたが、あえてここで言います。

 

この絶景を目にするまでの道のりはかなりしんどいです。

 

それでもこの絶景を見たいという方のために、必要な服装や持ち物を紹介したいと思います。

 

〇服装

標高が高いので寒いです。

そのため秋~冬に切るスポーツで使うウインドブレイカーが一着あると便利です。

 

ぼくは半そでの上に、パーカーを2枚重ね着していきました。

 

ただ山登りのときは体が熱くなるので、脱ぎきしやすいものだとなおよいかも。

 

そしてもう一つ重要なのが、硫黄の匂いがとにかくこべり着くので、匂いが付いたら嫌なお気に入りのものは身に着けたりもっていくのを避けることをおすすめします。

 

 

〇靴

山登りに適したものがよいです。サンダルは論外。

火口を下るとき、下の写真のような道なき岩道みたいなところを下っていきます。

 

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よくわからないかもしれませんが、夜道が暗いから強い光がないとほんとにこんなかんじで道がよくわからない、ってことになります。

 

このような岩肌を下ることができる、運動に適した安定した靴をおすすめします。

 

 

〇ガスマスク

必需品。

現地のツアーで貸してくれますが、ちゃんとしたものか不安なので日本から買っていきました。

 

火口付近は硫黄のガスがとにかくすごいです。

ガスマスクなしで吸いすぎると、冗談抜きで死の危険があるのでこの準備は念入りに。

 

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この煙の量を見れば、いかに煙がすごいか分かるかと思います。

 

 

余談ですが、イジェン火山では硫黄を採掘するために現地の人がガスマスクをつけずに働いています。

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そのためか、その人たちの命は短命なのだそう。

悲しい話です。

 

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ちなみにその人たちが採掘した硫黄はお土産に売られています。

 

 

〇ゴーグル

硫黄ガスは目に染みて、目に痛みを伴います。

それを防ぐためにゴーグルもあったほうがよいでしょう。

 

ちなみにぼくは、ガスが特にすごいところ(ブルーファイアを近くで見ようとするとそこに行かざるを得ない)に1時間弱いたら気分が悪くなりかけたので、本当に体調には気を付けて。

 

 

〇懐中電灯

夜道を歩くので必須。

 

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とくに火口を下る道が険しくて危ないから、足元が見えないことは道を踏み外して転落する恐れにつながります。

 

ぼくは現地のツアーで貸してくれた懐中電灯で行ったのですが、光が弱く火口付近では心もとなかったので強めの光を持っていくことをおすすめします。

 

 

ジップロック

大切なものは硫黄から守るためにジップロックに入れていった方がいいかもしれません。

ネットではアイフォンを守るためにジップロックに入れた、などの情報も見られます。

 

ぼくは使いませんでしたが、不安な方はぜひ。

 

 

〇水分

山を登るのにかなり体力を使います。

脱水症状にならないようにこまめに水分をとりましょう。

 

 

○ブルーファイヤーにたどり着くまでは険しい道のり

これまで少しふれたとおり、ブルーファイアまでの道のりはとても過酷です。

 

登山口からは、かなり急な勾配で登り道が続きます。

その人のペースにもよりますが、山の頂上まで1時間半~2時間ほどかかるのでなかなか厳しい道になります。

 

道の途中では、年配の方で、息が切れて休んでいる方をたくさんみかけました。

 

体力に自信がなければこまめな休憩が大切です。

 

 

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そして、山頂から火口に降りていくところはまさに岩肌。

かなり細い道、というか岩を暗闇の中渡り歩いて降りていくのでかなりストレスがかかります。

 

この写真の道を真っ暗な中、明かりを便りに歩かないといけないわけです。

 

岩を踏み外したら、転ぶだけじゃなく落ちるだろうなと思うとなかなか大変でした。

しかも、ブルーファイアを見終わった人が同じ狭い道を登ってくるので、そりゃもう大変です。

 

 

最後に:それでも一度は見る価値が必ずある

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このように、イジェン火山の道のりはとても過酷です。

それでもあの景色は見る価値があります。

 

いや、そこにたどり着くまでが過酷だったからこそ、その景色に出会えた時の感動は計り知れないものになったのかもしれません。

 

日本から行きやすいところにあるとは決して言えないイジェン火山ですが、訪れれば人生で忘れることのできない思い出となることでしょう。

 

ぜひ、一度は訪れてみてほしい、そんなイジェン火山の紹介でした。

最後までお読みいただきありがとうございます!